秘密の恋

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「あれ?梨音、泣いてるの?」 「違うよ、雨で目に入っただけだから」 「そう、ならいいんだけど。もし何かあったら遠慮なく話してね」 「えっ」 「時々、悲しそうな顔してる時があるから」 一瞬、美結から見抜かれたと思い、ドキリとした 彼女の優しさが身にしみる 「・・・心配してくれてありがとう。今はまだ無理だけど近いうちに話、聞いてくれる?」 「もちろん!友達じゃないの」 「本当に美結がいてくれてよかった。なんだか急に元気が出てきた!頑張ろ私!」 「急に大声出してびっくりした。でも、そのくらい元気があった方が梨音らしくていいよ」 「・・・ありがとう」 雨がしきりに降る中、お互い笑い合いながら帰り道を急いだ 今流している涙が、雨の雫とともに流れ落ちてくのを感じても、私は笑顔のままでいようと決めた
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