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第二章 すずらん return of happiness(再び幸せが訪れる)
土曜のノンビリとした朝、日の光がリビングに降り注いでいる。美月はトントンと、小気味いい音でキャベツを切っていた。
「コンソメスープが出来たら起こそうかな」
美月は鍋をコンロにかけた。パンの焼ける香ばしい香りが漂い始めると、トースターから明るい音がした。昨夜は、やはり遅かったようで、ベッドには泥のように眠る滉一がいた。テレビでは今日、全国的に青空が広がることを伝えている。美月は切り終えた人参やキャベツ、玉ねぎやベーコンを鍋に入れると寝室に向かった。
「おはよ」
美月が頬に軽くキスをすると、滉一は眠そうに目をこすった。
「おはやぁう・・・」
大あくびをしながら、滉一が美月を抱き寄せる。
「起きて。ご飯できたよ」
「うん」
そう言いながらも、抱き寄せた手を滉一は弛めようとしない。
「ねぇ、今日はエビアンの約束だからね」
「わかってるよ」
滉一はそう言って、美月を布団に引きずり込むと、美月の頬に優しくキスをした。そしてそのまま、美月の身体を弄り始めて、服の上から突起を探す。部屋着のままだった美月は、ガードがない。滉一が、服の上から美月の突起を咥えた。
「や・・・ん」
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