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さて 何故 僕 御堂筋 漣が この話をできるのかというと
あの時 ぼくの肉体は 確かに 消滅したようだが
魂と言うものが どうも あるものに 残ってしまったようで
えぇ 地縛霊とか 浮遊霊とかになったのか?って
いいえ 違います
彼女の車椅子に くっついてしまったようです
あの車椅子を突き飛ばして 助けた一瞬の彼女の 美しい顔に 一目惚れしたのかねえ?
不思議なことに
御堂筋 漣が意識を取り戻したのが 自分のお葬式最中
しかも 彼女も列席してくれていて。。。
そう その車椅子から まさか 自分の葬式を見るはめになるとは思わなかったが
世の中 不思議なことがあるんだなあ
と もはや 達観したような気になっていたのだが。。。。
少女の涙を見て
この子を最後に助けられて良かったと思うも
両親が 泣く姿を見ては 自分も 情けなくなるが
彼女(鶴舞 麗子。つるまい れいこ)さんが 僕の最後を語ってくれて
両親は 泣き顔でも 何故か晴れやかな 不思議な表情していたのが印象に残っていたなあ
その後
鶴舞さんは 天秀高校の一年に通ってることも 夏休み中に知って
まさか 自分の死後
まだ 高校生活が送れるなんて思っていなかったのだが
しかし
死者の魂は 四十九日後に あの世へ行くことになってると
昔 ばあちゃんから 聞いたから もしかしたら
夏休み中に 消えてしまうかも
とか 思いつつも 彼女(鶴舞)さんの力になってあげたいなんて思いはじめては
なんだか 昔見た映画で、幽霊がヒロインを助けるなんてあったのを思い出しては なんとか できることをしようっと
思ってたんだな
つうか なんか 生きて苦しんでた頃よりも 今の方がイキイキしてるような不思議な気持ちだなあ
っつうか 生き甲斐って なんだろうねえ
さて 彼女(鶴舞)さんは 陸上競技短距離エース候補として 天秀高校に推薦入学してきたそうだが
入学式から 一ヶ月後 居眠り運転の乗用車に追突されて 両足骨折
特に右足の膝を複雑骨折してしまい リハビリをこなしても もはや 陸上競技は不可能だろうと言われてしまったとか
でも 彼女 弱虫だったぼくとは違って リハビリをこなして 自力で まずは車椅子で自走することを可能にして
さらに 次は なんとか松葉づえへと。。。。
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