俺の場合は後者。内心は――。

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「もう! 先生をからかっちゃいけませんよ! 私、大人なんですから!」  更に言えば、からかわれた時の反応も幼げがあるせいで余計子供っぽく見えてしまったりしている。  だが、彼女にその自覚は無く今日も今日とて弄り倒されて担任業務を終えていく……。  そんな先生とクラスメイトのやり取りを何気なしに見ていると、右肩を誰かに叩かれた。まあ、俺に友達なんて二人しかいないわけで。 「なんだよ」  そう言って振り返ると、やはり現れたのは沖田鏡コンビ。奴らは相変わらずのニヤケ顔を引っ提げて俺の正面へとやって来た。  これは……何か企んでやがるな? 「唐突だが鳴海よ。貴様は周りから何と評価されているのか、知っているかい?」  激うざテンションで口を開いたのは言わずと知れた鏡君。それに俺はうんざりとした表情で適当に返答を返した。 「本当に唐突だな……」 「まーまーいいから! 答えてみろよ!」  続いて口を開いたのは沖田。彼は近くの席から椅子を引っぱってくると、俺の傍に腰かけて肩を組んでくる。   にしても、俺がどう周りに評価されているかか……全く気にしたことが無かったが。多分、真面目で何処にでも良そうな普通な奴ってな感じだろ?  そう思った俺はそれをまんま口に出した。  しかし、二人の反応は俺の思っていたものとは違っていた。 「ちっちっち! 全く客観的に自分を見れていないでは無いか!」 「確かになー。少し自分を美化して見過ぎな節があるな!」  え? ちょ、まじ? 俺結構謙虚気味な答え出したと思うけど?  「じゃ、じゃあどう見られてるていうんだよ」  正直なところ、その答えを知るのは物凄く怖い。だが、俺の想像している以上に周りの評価が悪いとなると……一刻も早く認知して改善しなければいけないような気もする。
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