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次の朝、私は携帯のアラームで目を覚ました。
襖を開けると、運が良いことに空は快晴だった。
リュックに相棒の一眼レフカメラと三脚と予備バッテリーを詰め込んで、私はさっそく野鳥を探しに山に向かう事にした。
部屋を出ると、すでに秀雄さんもセツさんも起きていた。
セツさんが用意してくれた朝ご飯を、私はありがたくいただいた。
二人はこれから畑仕事に行くという。
私も山に出掛けると伝えると、念の為にと紐で吊るされた鈴をくれた。
山には熊も生息しているらしい。
私は思わず息を呑み、腰元に鈴を結びつけた。
歩くだけで、鈴は大きく風鈴のような音を立てた。
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