雨の日の傘屋

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夢中で野鳥を追いかけ、いつの間にか時間が過ぎ去っていた。 幸い熊とは出会わずにすんだけど、気づけば空は薄暗く雨雲が広がっていた。 (あれだけ晴天だったのに。今にも降りそう。) 雨が降れば山道は危険だし、暗くなれば道に迷うかもしれない。 私は相棒をリュックに詰め込むと、急いで山を下りる事にした。 鈴の音を、忙しなく鳴らしながら。
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