第1章 はじまりの扉

3/3
前へ
/12ページ
次へ
映し出されたのは、赤い長襦袢を着た女性と サングラスをした男性 男性は 女性を冷たい眼差しで見つめアゴを持ち上げると 小さく微笑み おもむろに麻縄を取り出した。女性の身体は みるみる縄で縛られていく 私は、その様子を息を飲んでみていた。 丁寧に縛り上げると 男性が 指先で女性の胸元を撫で硬くなったその先を、摘んだり 引っ張ったりを繰り返した。やがて 首元から襦袢を下げ 胸が露わになると 今度は 舌先で 硬くなった部分を刺激し始める。 女性から ため息が漏れた事に気付いた男性は、静かに手拭いで口を塞ぎ 引き続き 指先と舌先で胸を刺激した。私は 旦那との営みとは 全く異なるその光景に 完全に目を奪われ 食い入るように テレビを見つめた。やがて 男性の手が 静かに女性の太ももに すべり下りる。その動きに 合わせる様に 私の手も自分の太ももに触れていた。たくし上げられる赤い襦袢が照明に照らされ 美しい… 男性の手は ゆっくりと 女性の秘部に触れる。胸の先を 舌で転がしながら 女性の秘部を撫で 女性は 身体をよじらせながら 顔を歪めていた。こんな世界があるなんて…気がつけば 私の下半身は、ぐっしょりと濡れ 身体は熱く火照っていた。その後も 繰り広げられる見た事も無い世界に、私は 一人 何度も 何度も 自分の秘部を弄り 時には 立ち上がり 自分を慰めた。 当然 DVDを借りに向かう頻度が増えた。何度も通ううち 客がほとんどいない時間も分かる様になり 私は気がつけば 頻繁に レンタル店を利用する様になっていた。そんなある日…
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加