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第4章 快楽遊戯
20日ぶりに 逢う日 胸の高鳴りが抑えきれない。
待ち合わせは いつもの喫茶店 今日は、仕事も休んで朝から夕方まで ずっと彼と過ごせる。
喫茶店に約束の1時間も前に到着してしまう。
はやる気持ちを 抑え 雑誌を読みながら 彼を待った
待ち合わせ15分前に 彼が到着した。
「早かったですね?ずっと待っていたのですか?」
流石に 1時間前から待っていたとは 言えず
「私も今来たところです!」
空っぽになって氷も溶けてしまったアイスコーヒーのグラスに目をやった彼は 何も言わず微笑み
「じゃあ 行きましょうか」
と私に 手を差し伸べてくれた。
助手席に乗り込むと 今日も ほのかな ムスクの香り
しかし 車は 今日は 先日と逆の方へ曲がる
どこに 行くんだろう…
「靴を脱いで 足をシートに上げて…」
え!?
前を向いたまま 彼が繰り返す
「靴を脱いで 足をシートに上げて 聞こえたか?」
今日は どうやら 助手席の扉が入り口だったみたい
慌てて 言う通り 足を上げる
「パンティの横から 指を入れて触ってごらん…」
少し触れただけで ジワっと 蜜が溢れ出す
「中まで 指を入れて 音を聞かせて」
窓の外は 歩道を歩く人や自転車 行き交う車
普段と変わらない街の風景
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