裏社会

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ひとりになった。 ピンクサロンのチラシの貼ってある電信柱に背中を預けた。 頭が割れるように痛む。 やめるなら、今のうち。さっきの男の科白が、割れそうな頭の中を行ったり来たりした。 手ぶらで帰るつもりは無かった。 朝田ハルキは限界まで追い詰められていたのだった。
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