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異臭がする方なんて、行く訳がない。 そんな選択、Mな人しかしない。 私は、爽やかな風を感じる方へと、身を任せて歩いた。 脂ぎった髪が風に揺られ、何者かに誘われている様だった。 ――こちらへ、おいで。 ――もっと、こっちだよ。 誘われるまま歩き続けると ――急に、上半身が岩肌をすり抜け、 私は真っ逆さまに、頭から真っ直ぐ、墜落していた。 一瞬の事で、何が起こったのか――さっぱり分からなかった。 グチャッ アスファルトに対して、垂直に頭を打った。 ただ、頭が熱い。ドクドクと脈を打ちながら、血が体外へ出ていく感覚が分かる。 痛い 痛い 本当に痛い… 朦朧とした意識の中、最後の力を振り絞って、自分が落下してきた方を見る。 そっか…私は、自分の…部屋の窓から落下したのか。 【GAME OVER】 ◆スタートへ戻る
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