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7
私は、進んだ道は引き返さない…そういうポリシーだ。
取り敢えず、腰に腐った汁を装備した私は、一歩ずつ階段を下りて行った。
ギシッ
ギシッ
暗さに目が慣れてくると、ぼやっと見えていた下階の情景が、少しずつ明確に見えてきた。
「…下も、岩肌のダンジョンが続いているのか」
私が独り言を漏らした途端、
――ガタンッと物音が聞こえた。
私は、階段の途中で足を止め、身を潜めながら様子を伺う。
ペタッ
ペタッ
ペタッ
気色悪い足音と共に現れたのは、
顔から粘り気のある液体を垂れ流した、ふやけた肉団子のような気味の悪いモンスターだった。
「うわあああああ」
私が叫ぶとモンスターは、私が立ちすくんでいる階段の方へ近付いてきた。
気色悪い…やめろ…
止めてくれええええ!!!
【モンスターが現れた!どうしますか?】
◆取り敢えず落ち着き、様子をみる →10
◆異臭の汁をかける →8
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