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――私は一心不乱、 ひたすら、モンスター目掛けて殴りかかった。 「ミュィィイイイイイィイイ!!」 気色悪い奇声を上げ、もがき苦しむモンスター。 ドカッ ボカッ ガギッ… 鈍い音を鳴らすにつれて、モンスターの声が弱々しくなっていく。 「ミュ…ィィイイ…」 モンスターの身体から湧き出ていた液体が、血の様に赤く染まっていく。 「ははは!気持ち悪いモンスターめ、死ね!死ねええ!」 手を赤く染めながら、大声を上げた私は――、 胸を刺される様な、強烈な殺気に襲われた。 ぺたっ ぺたっ ぺたっ 「ミュウィゥィイィイイイイイ!!!」 暗闇の影から、手に包丁を持った、もう一匹のモンスターが現れた。 「…もう一匹いるなんて、聞いてないぞ」 憎しみで溢れた眼をしながら、物凄い勢いで階段を駆け上ってくる。 ズブッ ズブッ 私の腹に突き刺さった包丁。 抜こうにも、激痛が走り――全く抜けない。 全身の力が抜け、階段を転がり落ちる。 痛い 痛い 痛い 朦朧とした意識の中、頭上には私を見下ろしているモンスターがいた。 霞む視界で見たモンスターの顔は… 私の父に似ていた。 【GAME OVER】 ◆スタートへ戻る
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