告白、again

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リニューアルオープンしたばかりの水族館は、日曜ということもあり、想像以上の混雑だった。 歩きながら必死に水槽に目をやるも、人混みでなんの魚か確認できず、一目でわかる種類もいれば、よくわからない姿をしたものもいる。それらを数秒目に焼き付けては移動をくり返した。 やっとのことで一巡し、たどり着いたレストランでは、一時間近く待ってようやく案内される。 「はぁ~、疲れたねぇ」 ソファー席にバッグを投げ出し、一息つく。 「ほんとだな」 祐也はそう言いながら早速メニューに目を通している。 「ありがとね。人混み嫌いなのに。私が前行きたいって言ってたの覚えてくれてたんだよね」 「ん……まぁ」 あれ。まただ。なんかいつもと違う。 どうかした? そう聞く前に、メニューを渡された。 「俺決まった。美千華どれにする?」 「あー、えっと」 混んでるから早く決めなよ。 そう急かされてるようで、焦る。 祐也はせっかちだ。そこがマイペースな私とは合わない。いつもイラつかせているような気がしてしまう。 祐樹なら。 祐也といるといつもそんな風に考えてしまう。 だからもう終わりにする。 祐也に別れを告げる。 だって私は祐樹に告白するつもりだったんだから。
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