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間違いない。
―――何なんだよ、全然、意味分かんない。そんなに地元が好きって……。
ダメだ。バカ過ぎて笑える。
「……あのさ、一つだけ、いい?」
「なんや?」
ボクが遠慮がちに申し出ると、みんなの視線がまた、こちらへ戻ってきた。
「ボク、東京じゃなくて、横浜なんだけどな」
「え……」
その瞬間、全員の目が点になった。
鳩が豆鉄砲を食ったような、心から驚いている顔。
「同じちゃうん? だって、東京都横浜市やんな?」
「神奈川県の横浜市だし」
一斉に黙り込む大阪人たち。
そして、おもむろに照れ隠しのような、薄い笑みを浮かべた。
「なんだよ。東京ちゃうんやったら、早よ言えや。それなら、もっと優しくしたったのに」
「でも、最初に言ったじゃん。僕は横浜から来ましたって」
「ここ大阪やから、そーいう細かい事は分からへんねん」
その場にいた全員が、大きく頷いて同意した。
―――やっぱり大阪は嫌いだ。
ボクは笑ってしまった。
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