同棲

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これ、だと?ふざけるな。俺は、お前にこれ扱いされる覚えはない。 「うーん、最初はね、やっぱ迷ったよ?でもさあ、すごく販売店の人に押されちゃってさあ。思い切ってクレジットで買っちゃったの。」 「へえ~、名前はあるの?」 「うん、あるよ。」 「なんて呼んでるの?彼のこと。」 「え?・・・恥ずかしくて言えない。」 「なんで?」 「えーと、彼の名前は・・・。アツシ。」 「えっ?それって。」 「ごめんなさい。勝手に、柴田君の名前つけちゃって。」 「美咲ちゃん・・・。」 「実は私、柴田君のことが、好きなの。」 「美咲ちゃん、実は前から俺も、美咲ちゃんのこと・・・好きだった。」 おい、やめろ柴田。それ以上、俺の美咲に近づくな。 ふざけるな、お前。俺の目の前で。 「ダメ、柴田君、アツシが見てるよ。」 「はは、ナニ言ってんの。これは、ただの人工知能搭載のスピーカーだろ?音声認識で何でもやってくれるっていうやつ。」 「でも、これ、転送機能とかあるからヤバいよ。もし間違って、私たちの様子が転送されちゃったらヤバいでしょ?」 「へぇ~、そうなんだ。でも、なんかそれって逆に見られてる感じでモエない?」 「あん、ダメ。そこっ!」 「へえ、弱いんだ、ココ。」 「あぁん、いやっ、だめ。」     
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