3人が本棚に入れています
本棚に追加
これ、だと?ふざけるな。俺は、お前にこれ扱いされる覚えはない。
「うーん、最初はね、やっぱ迷ったよ?でもさあ、すごく販売店の人に押されちゃってさあ。思い切ってクレジットで買っちゃったの。」
「へえ~、名前はあるの?」
「うん、あるよ。」
「なんて呼んでるの?彼のこと。」
「え?・・・恥ずかしくて言えない。」
「なんで?」
「えーと、彼の名前は・・・。アツシ。」
「えっ?それって。」
「ごめんなさい。勝手に、柴田君の名前つけちゃって。」
「美咲ちゃん・・・。」
「実は私、柴田君のことが、好きなの。」
「美咲ちゃん、実は前から俺も、美咲ちゃんのこと・・・好きだった。」
おい、やめろ柴田。それ以上、俺の美咲に近づくな。
ふざけるな、お前。俺の目の前で。
「ダメ、柴田君、アツシが見てるよ。」
「はは、ナニ言ってんの。これは、ただの人工知能搭載のスピーカーだろ?音声認識で何でもやってくれるっていうやつ。」
「でも、これ、転送機能とかあるからヤバいよ。もし間違って、私たちの様子が転送されちゃったらヤバいでしょ?」
「へぇ~、そうなんだ。でも、なんかそれって逆に見られてる感じでモエない?」
「あん、ダメ。そこっ!」
「へえ、弱いんだ、ココ。」
「あぁん、いやっ、だめ。」
最初のコメントを投稿しよう!