心のグラスにある水は
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アヤカは口内で呟いた。このまま空っぽではいたくない。けれど動くことが怖い。ひとりでは動けない。 「半分に、なりたいな」 グラスの水は、どのくらい入っていますか。 アヤカは、真ん中に線を引いた偽者の自分が、うらやましくなった。 心の中のグラスの水の、本当の量を書いた人は、いるんだろうか。 疑惑の瞳で楽しげな空間を見れば、誰の顔にもピエロのような涙の跡が、頬に描かれている気がした。
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