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プロローグ
寝ぼけ眼で家をでた小泉サヤは
玄関先で待っていた 関谷京子に手をあげた
「おい~す。昨日は何時間寝れた?」
「…3時間かな?京子は?」
茶髪にツケマで固めたポッチャリギャル風メイクの京子は 疲れた声をあげる
「…あたしは2時間かな」
「今日は負けたかあ」
違う制服に身をまとった二人は自虐的な笑いを浮かべたあと トボトボと駅に向かった
彼女らは近所の幼なじみ 中学時代に学年カーストの最下位にいて
いわゆる負け組だった
変わるんだ…
京子の一言で彼女らは 高校に入ったらイケてる女子に様変わりするつもりで
背伸びした高校生活を始める事にしたのだ
だが現実は 思ってたより過酷を強いていた
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