卒業パーティー

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卒業パーティー

電車に揺られるサヤの頭は銃弾が飛び交う中をほふく前進してる妄想にいつも刈られていた ライン 電話 会話 一瞬のミスが命取りなのである 「撃たれた…衛生兵!」 そんなバカな妄想の中で皮肉な笑みを浮かべ スマホをにらむ 窓から放り投げたろうかな… 電車から降り学校に向かうと 後ろからキツイ香水の香りが漂う きた アイツだ ゴジラのテーマが頭に流れる 「おはようサヤ」 ウェーブがかかった髪に清楚な佇まいとは裏腹にバッチリなメークをした 二ノ宮レミが現れた サヤのグループの女帝である 「おはようレミ」 満面の笑みを浮かべ女帝の後ろにつく 「レミ 昨日彼氏とは大丈夫だった?」 慎重に声色に気を使いレミに訪ねる 「彼氏?ああ別れた やっぱさ 私とは合わないみたい」 …てめー昨日散々人に長電話して相談してきたくせに そんな思いが一瞬脳裏に浮かんだが 「そう…私もそう思ってたよ」 自分でもバカだと思うアホ面を浮かべ 女帝にへつたらった
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