実行委員の二人

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実行委員の二人

まどか女史のホームルームが終わると 各々グループに別れ プラムの話題になっていた サヤやアヤやミキはレミの席に向かう 「まどかちゃんも突拍子もないこと言うよね」 「本当 卒業式の後ぐらい好きにさせてての」 アヤとミキの言葉に スマホに目線を写し忙しく指を動かしながら 「バックレようか」 涼しい顔でそう言った 「友達がさ クラブ予約したみたいでさ そっちいかね?」 この問いにノウは無い 無いのに聞くあたり 女帝の親切心なのかは わからないが 卒業式はクラブに行くのが決まったというわけだ… 正直 家族と過ごしたかった サヤがそう思ってると 「レミが参加しないならクイーンは 誰になるのかな?」 アヤの言葉に レミの眉がピクとなったのを見過ごすわけもなく 「誰でもいいんじゃない?結局お飾りのクイーンだし」 場の空気を察するようにサヤがおどけてみせた この生活で空気を読む能力だけは 間違いなく高まった それだけは… サヤは 次の話題に移ったグループないで小さく握りこぶしを固めた
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