第一章 Chromatic Star

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あの時は非常に忙しく、毎日午前帰りばっかりだったから妻に凄く負担を掛けていた。 見兼ねてお義父さんが言ってきたのだろう。 確かに帰れない事も多かったが不満など無かった。 目の前に仕事があり、こなす事で業績が上がる。 それだけで世は事もなし。 しかし、忠言頂いてしまったからには雇わざるおえない。 自分の仕事の効率を上げる為に人を雇う…。 これ程無駄なものは無いと思った。 自分の考えを伝える無駄さ、スケジュールを伝える無駄さ、自分の為に人一人雇用する無駄さ… 無駄しか考えていなかった自分がこれほどま でに考えを改めるとは思いもよらなかった。
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