第一章 Chromatic Star

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栗色の髪の毛は胸下まであり、毛先を巻いて靡かせている。 白いジャケットにスリットの入ったタイトスカート、ピンクのブラウス姿の女性。 [朝倉 舞] パーティー用のラインが強調されたスーツに身を包むうちの秘書だ。 「以上の営業活動から、今期は150%の利益目標を実現し...、経常利益100億円を必達目標に掲げております...!」 自社のプレゼンをVIP席に着いて眺める俺。 うん、…なかなか上手く発表してるな。 「とても聴きやすい良いプレゼンだね、高城君。」 円卓の隣りあわせで話し掛けてくる年配の男性。俺の義父にあたる人である。 「グループの懇親会の場でプレゼンさせて頂いてありがとうございます、社長!」 少し過剰演出気味にお礼を述べる俺。
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