第九章 Pandora Box

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泣きじゃくる子供を黙らせるように、強く、強く抱きしめてしまう俺。 (父親に軟禁されてたろ? 犯されてたろ? 玩具にされてただろ?) 正論を並べて納得させようかとも思った。事実、非があるとしたら怪物と化した父親なのだから。 …しかし、しなかった。 あの血塗れの父親を見殺しにしたのは俺だ。その時点でこの娘一人の問題では無くなっていた。 嗚咽を上げて泣きじゃくる娘の口元を塞ぐ様に荒っぽいキスをした。 舌を娘の口内に侵入させ、舌を絡ませ、吸いついた。 嘔吐きの収まらない娘に記憶を上塗りするように、躰を貪った。 「ひっぐ…ひっぐ… う…うぅ… ふぇぇ…ん…」 泣き止まない娘をお構いなしに口内をくまなく舌で舐め這い回した。 娘の舌を吸い俺の口内へと招き入れる。 角度をずらしてはキスを繰り返す。細く、俺が力を込めれば折れてしまいそうな腰を抱き寄せ、胸板に娘の胸が圧し潰される。 だらりと力無く垂らした娘の両腕がいつしか俺の体に回していた。
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