我思う、ゆえに我あり

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- - - 6月6日、例年より少しだけ早く梅雨に突入し、しとしとと雨が降る中、僕はいつもの如く出社した。 扉を開けると、雑巾の様な臭いが鼻腔に差し込む。 梅雨だから、仕方がないことはわかっているが、気温や湿度が上がる梅雨は、発汗と同時に体臭もキツくなる時期だ。 普段から、あまり良い匂いではない40?50代の諸先輩方のスメルは、今日いつにもましてバッドだ。 普通の人よりも、鼻がよく利く僕にとっては、辛い時期の到来である。 パソコンを立ち上げると、先週のお得意先様の売り上げを確認し、今週のマーケプランや運用方針を考えていく。 インターネットの発達により、リアルタイムで売り上げが管理できるようになったため、その分お仕事に求められるスピードも上がっていくことは仕方のないことだ。 雑巾の臭いに苦しめられながら、なんとか午前の仕事を片付けていく.. と唐突に僕は死んだ。 はじめての感覚であるが、今までコントロールしていた肉体から、もっと軽い身体に移り変わったような感覚である。 見おろすと、いつもの通り無愛想な表情をして、白目を向いているぼくの肉体が転がっている。 はて、さて、これはいったい。。 魂が抜け出した、というのが正確な表現かはわからないが、僕は自分の肉体から分離してしまったようである。 つまり、死んでしまったのかもしれない。 何故。。
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