我思う、ゆえに我あり

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- - - 「雨宮くぅ?ん、これおねがぁ??い?」 顔を上げると、化粧を顔に塗りたくった、控えめにいうとババアと呼ばれる人種の女性、馬場さんがぼくに話しかけていた。 馬場さんの息がぼくの顔にかかる。 息を止めるのが少し遅れてしまい、香水と酒とニンニクをブレンドしたような芳醇な臭いが僕の鼻腔をくすぐった。。 前日は港区おじさんとパパ活だったんですか?と喉まででかかった言葉を飲み込んだ。 昨今セクハラ基準は厳しく、馬場さんにセクハラをしたというレッテルは屈辱そのものである。
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