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我思う、ゆえに我あり
さて、この世に本当に信じられるものはあるのだろうか。
今僕が見ている世界と、別の人が見ているものが、果たして同じものだといえるのだろうか。
いったい、この世に確実なものなんてないのかもしれない。
ただ一つ、言えるのは
どれだけ疑ってもそれ以上疑いようのないものとして、疑っている「自分」というものは確実に存在している。
「我思う、ゆえに我あり」
たしかに、今思考している僕は存在しているのだろう。
そう考えて、昨日死んだはずの僕、雨宮蓮二は、少し心が穏やかな気持ちになった。
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