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「・・・・・・・」
夜
2時20分
真琴はぐっすり眠っていた。真琴の眠る部屋に静かな足音が近づいてきていた。足音はほんの小さな足音だったがトッ、トッ、トッ
っと聞こえた。やがて足音は真琴の部屋の前で止まるとカチャッっと小さく音を立てて開かれた。その足音の持ち主は真琴の眠るベッドの前まで来た。
「・・・よく、眠っているね。暴君が居なくなって安心したのかな?」
その人物はトレンチコートと狐面をつけた髪が長くて背の高い女だった。女は布団を捲り、真琴の細い腕をとるとその袖を捲り見た。その腕には青痣が大量にあった。この分だと他の部位にも青痣が大量にあるだろうと思った。女はふぅーっと息をつくと元の位置に戻すと。
「バイバイ」
っと言ってナイフを降り下ろした。
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