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そう、笑いながら言った。それに真琴は冷や汗を垂らす。まさか、まさか、まさか、
「・・・・霧幻狂魁〈ムゲンキョウカイ〉なのか?」
それに対して霧幻狂魁であろう女はまた、くすくす笑いながら
「正解、そう私が霧幻狂魁だよ。悪人だけを裁く処刑人かな?」
霧幻狂魁はそう言った。真琴は霧幻狂魁のその言葉に一瞬だけ目の色を変えた。が、それは霧幻狂魁には分からなかったかもしれないほんの一瞬だけだったのだから。真琴は
「あんた、一体何のようで俺を呼び出したんだ」
と、そう言った。霧幻狂魁は、それに対してくつくつ笑うと
「君の義父の話だよ。君が殺した・・・ね?」
ざぁぁぁあっと強い風が吹き真琴と霧幻狂魁の髪を強く撫でた。
きっともう、解ってた平凡な幸せなんて得られないことを・・・・
この時の霧幻狂魁と真琴の対面が後に真琴の人生に大きな変動をもたらす
真琴はそうしてある過去と向き合わなくてはいけなくなる……
さぁ、これは始まりに過ぎない今からが大きな試練であり結末へと向かう序曲だ
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