第2話 恐怖

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「あぁ、骨さ。骨は骨でも肋骨と言われる骨があるのは知っているだろう?その骨と、たくさんの筋肉でで覆われているんだ。そして、その下にある心臓を的確に刺すのはまず、難しいさ・・・だがね、これでも私は医者なんだ悪人たちを裁く処刑人であり医者である・・・だからこそね、解るんだよ肋骨に守られた心臓を突き刺すには相当な力がいるんだよ何よりより的確に突き刺すにはそれ相応の知識も必要なんだ高校生の知識ではあまり出来そうではない事かな?。それにね、いつもいつも私は殺人をした後に入れる傷はあれはね涙を流しているように斬るんだよ」 「っ、それでもその時はたまたま外してしまったんじゃ・・・」 「否、そんなことはあり得ないんだよ。私が起こした事件は全て心臓に的確に突き刺して殺しているんだからねぇ。一つの例外もありはしないのだよ。警察も解剖をして毎回毎回心臓にナイフが達しているのを確認している。君の義父の心臓にまでナイフが達していないのなら、それに疑問に思い私の模倣犯だと思い君の義父、片桐興毅に怨みのある人物を探りいれているよ。じきに解るはずだろうねぇ日常的に虐待を受けていた君達の誰かが殺したとね。」 霧幻狂魁の見解に真琴は言葉につまり、俯いた。霧幻狂魁はとてもとても優しく呟くように 「・・・七城真琴さん君が殺したんだね?」 そう、言った。言ってしまった。真琴は俯いていた顔をあげ涙を流しながら     
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