第2話 恐怖

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「・・・・・・っはい・・・・俺が・・・俺が・・・・義父を、片桐興毅を……殺しました・・・」 そう告げた。真琴は涙ながらの告白をしたその表情は、苦痛と悲しみの入り交じった痛々しい笑顔で 「義父、片桐興毅〈カタギリコウキ〉を殺したのは俺です。俺が殺しました・・・だって、アイツは母さんや秋弥を苦しみ続けさせた毎日暴力と言う暴力を繰返し繰返しし続け殺す一日前には秋弥を殴り続けて死ぬ一歩手前まで追い詰めた!!。母さんもアイツに秋弥程ではないけれど暴力を振るわれていた・・・・警察は助けてなんかくれやしないっ」 真琴は叫ぶように苦痛を訴えるように泣きながら言った。霧幻狂魁はそんな真琴を見て口を開く 「真琴さん。君もアイツに暴力を振るわれていただろう?。君のお母さんや秋弥君以上に振るわれていたはずだ」 霧幻狂魁はそう言うといつの間にか真琴のそばに来ていて服の袖をめくりあげた。青あざだらけの腕に自傷した痕がびっしりと合った。これを見るに相当な辛い事でもあるし苦しみ続けてきた証でもある。はたからみてこれはもう精神病でもかかっていると言われてしまうだろう。それぐらいとても重く苦しんできた痕だ。真琴は霧幻狂魁にすがり付くようにコートを握りしめ     
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