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「狂魁さん、ありがとうございました」
真琴は涙を拭い。霧幻狂魁と向き合うと頭を下げてそう言った。霧幻狂魁はふふふっと笑いながら
「いやいや、真琴さんお礼を言われることなんてしてないよ。そうそう、忘れてたけど私の事は呼び捨てでかまいやしないよ?」
「いえ、もう充分過ぎるほど話をしてくれましたから。あーすいません、やっぱり狂魁さんで年上ですし」
「ふふふっそうかい、ならよかったなぁ。そう?なら私は真琴ちゃんって呼ぶよ!」
「いやいや!何でちゃん付けなんですか!?」
「だって、可愛いんだもん!」
「男に可愛いはないでしょう」
真琴が呆れながらそう言うも霧幻狂魁は
「はぁ……それに、君……いや、……だって、可愛いじゃないか。」
と、言って断固として譲る気は無いようだ。真琴はため息をつきながら
「もう、それでいいです・・・。それでは狂魁さんもしもまた、会えたら会いましょう」
真琴がそう言うと霧幻狂魁は真琴に
「うん、真琴ちゃん
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