第1話 最期への序章

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ジジジジジジジジッ 街灯の電光の音が聞こえる。 何処かの静まりかえった田舎の町の片隅で事は起こった…… 一人の男がいきなり現れた目の前の人物にビビって腰を抜かして座り込んでいる。見た目は30代後半でスーツを着ていることからサラリーマンと予想させた。その男は目の前のトレンチコートを着てそのしたにはハイネックの黒い服と下は少しばかりスリットの入ったタイトなスカートを着こなし狐面をつけた髪も長く背の高い女を恐怖に満ちた顔で見ていた。その女は 「お前の心臓、赤黒く淀みダメそうだね」 「・・?・・あ、あんたいったい何を言って」 その女はその男にそう言った。男は何を言っているか分からなかったがその女が今から言うことに戦慄した。 「見える、見えるよ・・・お前の奥さん畑山真由美さんの殺された恨みが赤黒いお前の心臓にまとわりついているね」 「なっ!?ど、どこでそれを!?」     
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