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「ん?ただ見えているだけさ。真由美さんはさぞかし苦痛だったろうねぇ。毎日毎日お前に暴力を振るわれて事あるごとに椅子で殴打したりカッターナイフで人からは見えないところに傷を着けてあげくの果てには性的暴行をして殺したのだからねぇ。死因は首を絞められた事による窒息死・・・・と言ったところかな?後、知っていることと言えば山奥で真由美さんの遺体をバラバラにして埋めたって事だけ
ねぇ、畑山聖さん?」
男、いや畑山聖は震えた聖以外知り得るはずのないその情報にただひたすらどうしてだ、何故だ、見られているはずがないと心中で自問自答を繰り返した。そんな、聖を狐面をつけた女は一歩前に出る。
「いらないだろう?そんなに赤黒く淀み心音もまるで化け物のようなおとをしているんだもの」
いつの間にか女の手にはナイフが握られていた。男は更に恐怖で顔を歪めて身体中の穴と言う穴から汗が吹き出て逃げようとしても腰を抜かしていて立ち上がって逃げることも出来ないし僅か4メートルのこの距離からだと立ち上がって逃げたとしても男は逃げれないだろう。カツン、コツン、と男にしか聞こえないような音を立てて一歩また一歩と近づきついに男の真ん前に立ちふさがった。男は
「た、たのむ!助けてくれっ!!!見逃してくれっ!!!!!」
そう言ったが女は
「奥さんがそう言った時見逃さなかったでしょう?」
そう言うと男の心臓へズブリと突き立てた。
死ね、永遠の中で苦しめ
死ね、己が犯した罪の重さをしれ
死ね、贖罪し続けろ
死ね、生まれてくるな
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