第一章

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結婚式に参列し、いつも思うのは…… ご祝儀はいつ回収出来るかな?と言う事。 同級生たちの結婚式ラッシュが終わり、後輩たちの結婚ピークも過ぎた。 そして今日、参列している結婚式は、教え子。 まさか自分がこんなに長く教員をしているとは思わなかった。 「……さん、ゆみさん。幸せな家庭を築いてください。」 拍手の中、一礼し、新郎新婦に笑顔をむける。 そして両家の方々にも一礼。 来賓の方々に一礼。 教科書通りの祝辞。 元担任として、教え子のゆみに向けた言葉は、本音であり、うわべだけでもある。
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