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目が覚めたら、そこは見知らぬ天井が見える部屋のベッドの上でした。
・・・・・・・、ここは何処?
・・・・・・・、私は誰?
何か、記憶が混濁してますね。
う~ん?????
『お、目が覚めたか?』
ドアを開けて、男の方が入って来ました。
『具合はどうだ?
痛む所とか無いか?』
近くに来て顔を覗き込んで来ました。
うん、中々の強面男性です。
小さな子供が見たら泣くかも知れませんね。
体格は良いし、顔には傷がはしってますからね。
『話は出来るか?
あー、俺が怖いのか?
誰か、女を呼んだ方が良いかな。』
強面ですが、優しそうな話し方してます。
私は嫌いじゃないと思います。
『お気遣い、有り難うございます。
でも、大丈夫ですので。
ここは何処でしょうか。
私は何故、ここにいるのでしょうか。
え~と、私は誰なんでしょうか?』
『は?
俺の方が嬢ちゃんの名前知りたいんだが?
からかっているのか?』
『いえ、何か、記憶が混濁してて分からないだけです。』
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
うん、どうやら私は道端で倒れていたようです。
そして、このギルドマスターさんに拾われて保護されたようですね。
ここは彼の家みたいです。
お医者様に来てもらって診てもらったら、頭にたん瘤があって、そのせいで記憶が無いのではと言われました。
他は特に怪我も無かったですね。
『名前がないと不便だな。
嬢ちゃんの名前は取りあえず、【ヒロ】で良いか。』
『おい、ギルマス、それ以前飼ってた猫の名前じゃなかったか?』
お医者様が突っ込み入れてます。
が、考えるの面倒だからそれで良いですよ。
『んじゃ、ヒロ、取りあえず寝とけ。
しばらくこの家に居ても良いからな。』
強面ギルマスさんに拾われて、居候になりました。
名前は猫の【ヒロ】に決定!
お休みなさい。
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