愛する人の記憶

13/14
前へ
/277ページ
次へ
「わかっておる・・・ 信長様が  どれだけ  菊殿を 想うていたかどうかなぞ それがしも  知っておる。 だがのう・・・ 織田家にとっては 濃姫様との婚儀を控えた今 菊殿の存在を  明かさぬほうが 良いのではないかと・・・・」 言いにくそうな勝家。 言葉を失って 力も失っていく菊。 そんな菊に 追い討ちをかけるように 「菊殿のことを 忘れた今、 忘れたままでおるほうが むしろ信長様のためでは あるまいか?」
/277ページ

最初のコメントを投稿しよう!

146人が本棚に入れています
本棚に追加