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「なあ、オヤジと最後にあったのいつだ?」
泣き出した。こっちだって泣きたいよ。
「失礼します、キラ、指名」
オーナーは
「行ってこい」と言う。
「お願いします」
と言って、店に出た。
「今日は厄日だ、厄払いして~」
女の客に縋り付いただけでうけた。
いっぱいお金を使ってもらった。
時計はもう今日になっていた。
事務所で寝ている子をおんぶして帰り、寝かせ、俺も寝た。
目覚ましが鳴った。
「ん?なんのにおいだ?」
目覚ましを止め、部屋から出ると鼻歌を歌いながらキッチンにいる女の子、ガス代の前にいすを置きその上に載っているのが見えた。
見た目男の子、ランドセルも、あ?黒?え?女だよな?
「へー、オムライス?」
後ろからのぞくと俺を見上げた、ガタンと椅子から落ちそうになるのを支えた。びっくりして俺を見る子。
「お、オムレツ」
「俺も食う、作っておいて」
風呂に行って、出てきた、食べずに待っている子。
俺が座ると
「いただきます」
と手を合わせた。
俺も手を合わせた。
おやじはいつもそうしていた。形もいい、盛り付けもうまいな。一口、ん?美味い、おやじの味?
スプーンを咥えながら、俺を見ている。
「なんだよ」
目線が俺の後ろを見ている。
振り返った。
「おやじの写真か」
「変な写真」
「死んだから急いで探し出した写真」
「死んだ?」
「病気で死んだ、もうこの世にはいない」
スプーンが落ちた。
「知らなかったのか?」
頷いた。
「さっさと食え、学校行くぞ」
とランドセルを背負わせ外へ出た。
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