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｢……ごめん…………なんか、ボンヤリしてた。｣
｢大丈夫？なんか、いつもと違うから……｣
心配そうに上目使いに私を見ている栞奈に、できる限りの微笑みを返しながら、自分の中にある違和感が何なのか記憶を探っていた。
昨夜、私はどこに居たんだっけ？高藤先輩ってどんな人だっけ？
頭がガンガンする。こめかみを指で押さえてみるが、何か思い出そうとすると、頭痛がして気分が悪くなる。
これって記憶喪失なんだろうか。ムカムカしてきた。吐きそう……なんか、目が回る。クラクラして、目の前の世界がグニャリと歪んだ。
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