第二段階 キスという行為

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「私情は挟んでない。単純に『HOKUBU』の利益を生む方法を考えたまでだ」 「ホントですかあ? それ。仕事に私情は挟まないって」 「ああ」 「じゃあ、うちに出店させて下さいよ」 ―――こいつ、仕事の話はしないって言ったくせに。完全に仕事の話だ。 「酔っている奴とは、仕事の話はしない」 きっぱりと言い放つ白井。 「そうですか。わかりました。 じゃあ、飲みます。飲まないとやってられないです。こういう気持ちわかります?」 ぐぐっとジョッキを傾けていく貴子。 ―――どうかしている。この女。 白井は、一気飲みする貴子をあきれ果てて見ていた。     
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