秘密

2/4
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
子供の頃からいつも一緒だった、いわゆる幼なじみの彼。 小学校、中学校、高校と一緒で、隣にいるのが当たり前だった彼。 初めて『好き』って意識したのは、中二の夏休みにクラスのみんなと海に行った時。 その時私ははしゃぎすぎちゃって、軽い熱中症になってしまった。 ビーチパラソルの下で休んでいる時に、「大丈夫か?」って言ってくれたセリフと、心配してくれて切なそうな顔に見惚れて恋に落ちた。 「大丈夫だよ。みんなと遊んでおいでよ」って言っても、「心配だから」って言って隣に居てくれて、完全に恋に落ちた。 進学の時も、将来のために資格が取れる高校に行こうって二人で決めて、同じ高校に入った。 女子が多い高校だったから、彼は当然モテた。 私は彼との関係が壊れるのが怖くて、告白はおろか態度にも出さないようにしていた。 ただ、隣にいれたらそれで良かった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!