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子供の頃からいつも一緒だった、いわゆる幼なじみの彼。
小学校、中学校、高校と一緒で、隣にいるのが当たり前だった彼。
初めて『好き』って意識したのは、中二の夏休みにクラスのみんなと海に行った時。
その時私ははしゃぎすぎちゃって、軽い熱中症になってしまった。
ビーチパラソルの下で休んでいる時に、「大丈夫か?」って言ってくれたセリフと、心配してくれて切なそうな顔に見惚れて恋に落ちた。
「大丈夫だよ。みんなと遊んでおいでよ」って言っても、「心配だから」って言って隣に居てくれて、完全に恋に落ちた。
進学の時も、将来のために資格が取れる高校に行こうって二人で決めて、同じ高校に入った。
女子が多い高校だったから、彼は当然モテた。
私は彼との関係が壊れるのが怖くて、告白はおろか態度にも出さないようにしていた。
ただ、隣にいれたらそれで良かった。
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