-まさか夢?-

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 「…どうしたの? …矢田ちゃん…」  「…ねーさんとこうしていると、なにかすべてが、夢のような気がする…」  「…すべてが夢?…」  「…そうさ…昔、学生時代にねーさんといっしょにバイトをしていた頃に戻った気持ちになる…」  「…矢田ちゃん、バカなことは言わないの…」  「…バカなこと?…」  「…そう…バカなこと…だって、矢田ちゃんとバイトをしていた頃なら、矢田ちゃん、こんな立派な部屋に寝ていられないわ…」  ねーさんの言葉で、私は今さらながら、自分の寝ている部屋を見た。  たしかに、一目見るなり、豪勢な部屋だ…
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