第六段階 プレゼントは必須

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翌日、貴子はお礼を言う為に、わざわざオフホワイトのコートを着てきていた。 駅の改札近くで朝から白井が来るのを待っていた。 たくさんの人が通る為、白井が来ても見逃しそうだった。 そんな貴子の心配を余所に白井の方が貴子に気がついて傍に歩いてきたのだった。 「藤谷さん」 「あ、白井部長。おはようございます」 朝から見る白井は、今日の空みたいに晴れやかで爽やかだった。 「おはようございます。この寒い中何をしてるんです?」 「えっと、あのコートどうでしょう? 着てみたんですけど」 貴子はクルッと回転して見せた。
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