第一章~悪魔との同居~

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「じゃあ、今度最上階遊びに行かせてよね!」 「うん」 朱莉の部屋がある、10階でエレベーターのドアが開くとヒラヒラと手を振って出ていく。 「どんな部屋なんだろう」 郵便受けを見ると、30階だけ1部屋しかなかった。 他の階は何部屋か郵便受けがあった気がしたのに。 「まさかワンフロア……なわけないか」 最上階ってだけでもおかしいことなのに、ワンフロアなんてあるはずがない。 だいたい独りでワンフロアなんて、どこかのお嬢様じゃないんだから。 「でも、やっぱり眺めいいなぁー」 どんどんと上に上がっていくエレベーター。 外を見ればどんどんと街並みは小さくなっていき、どんどんと空に近くなっていく。 ──チーンッ どこにでもあるような音を鳴らして、目的の階にエレベーターたどり着く。 「えっと……?」 エレベーターを降りるとドアがない。 「あれ?」 さっき、朱莉の階で止まったときはたしかエレベーターの前にのなん部屋かあったのに。 ここには、壁しかない。
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