再戦

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「なんでチャンピオンになったお前が、俺にプレゼントするんだよ」 「これまでのお礼として受け取って欲しいなぁと」 「ちなみに何くれるんだ?」 「俺」 自分を指さすと、貫一さんはチラシに目を落とした。 「お、卵安い」 そう言うと、俺に背を向けてさっさとスーパーの中に入ってしまう。 俺は苦笑して、彼を追いかける。 うん、予想どおりの反応だ。 ……これでいい。 このくらいそっけない態度でいてくれたほうが、過度な期待を持たずに済む……。
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