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 残月  広い草原を抱く山脈の端に  ひとつ  昼間に残る月が照らされていた    太陽の光にそれは薄く  青空に溶けてしまいそうなほどにかすかであったが  それは  月であるが故の存在感を放って  あたりに様々な、なげかけをはじめていた  残り月は  残月は銀の木を呼ぶ  そういった言い伝えがそのまま残る草原  一大都市はいま  農業を基盤とした田園都市に成長していた  いまだ地球という星の影響を受けて  その力の拮抗にあえぐこの土地で  ふたたび何かが起こり  そして、それはすべての始まりを終結に導こうとしていた
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