ストファン番外編~ワールドキャノンマキシマ厶編~

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 見国高校サッカー部は、雪辱の冬に臨むために、猛特訓していた。  そこで副監督の小西先生が、大嶺監督に催促する。 小西「総監督、やはり今年のチームは、最後の高さが足らないと思います。187センチのメートルの透を、前線に使うとか、サイドからのクロスは、高さではなく、速さを求めるべきかと、それが県予選で明らかになったかと……」 大嶺「それならもう、手は打ってありますよ」  1987年の大晦日。  全国高校サッカー選手権の会場。  見国高校の、1回戦の試合会場の控え室で、今にも獲物に襲いかかろうとしている目をした選手たちに、大嶺監督が諭す。 大嶺「君たちは、選ばれてこのピッチに立てる。みんなこのピッチに立つことを、目標にして練習してきた。出たくても、出れない子達がいる。それを噛み締めてプレーしなさい。会場は首都圏なので、うちの学生たちは応援には来てないが、全校生徒全員が、君たちを応援していると思いなさい。さぁ、優勝旗を、長崎に持って帰ろうじゃないか!」 サッカー部員「おおおおぉぉぉぉおお!!」  見国高校は、1回戦から順調に勝ち上がる。  ディフェンスは、牧島兄弟。オフェンスは、天才ドリブラー長井秀樹が引っ張る。  その活躍は、郷土の島原にも伝わる。  この頃の日本では、サッカー人気はないが、高校サッカーは人気は高く、テレビでは日本テレビが毎試合中継     
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