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していた。 不良グループ。 不良「今日の、俺らのサッカー部、すごかったな、花丸?」 花丸「あ、あぁ、」 不良「花丸もさ、サッカー部を続けていたら、あの全国大会に出れてたんじゃないの? でも今更、サッカー部に戻れと言われても、戻るわけないよな、花丸?」 花丸「あ、ああ、……、おいさ、中学ではバレーボールしとったとっさ、全国大会の決勝まで進んだんやけど、決勝戦の前に、喧嘩事件をおこしたったい、そいで学校に停止処分を食らうはずが、おいが出場停止になるっちゅう条件で、学校自体は出場できたっさ。ばってんそのまま、決勝で負けたっさ。そいがあったけん、もうおいは、真剣になることできんとさ……」 不良「花丸にも、そんなビッグストーリーを隠し持っとったとはな。それがなかったら、今頃、世界にデビューしてたりしてな、はははは」
花丸「……でも、おい、用事ば、思い出した。ちょっと行ってくるわ」 不良「行ってくるって、何処まで行くの?」 花丸「東京」 見国高校は、大嶺監督を信じた選手たちが、快進撃を演じる。 一試合、一試合、時間と、機会を大事にしながら、勝ち上がっていった。 気づけば頂点の手前。 2年連続で、決勝戦の舞台に立つ。 相手は、去年と同じ相手。 雪辱の、東海大二高校。 決勝戦当日の、控え室。 見国高校のサッカー部員たちが、武者震いを起こしている。 その若武者たちに、大嶺監督が、説く。 大嶺「君たちは、どこの学校よりも、サッカーの打ち込んできた。もちろん、東海大二よりもだ。彼らは、静岡代表だけあって、全員が技術を持っている。しかしだ、我々にはスピードがある。そのスピードだけだったら、高校一だ。今年のチームは、最後まで、ラストを飾る選手が揃わなかったが、そこがなくても、総合的に
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