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丸をベンチ要員に送り出した。 大嶺「君は秘密兵器だ。我が校のラストピースである」 決勝戦の試合は、ボールを上手く繋ぐ東海大二が試合を優位に進めるが、見国高校は、牧島兄弟を中心に守りぬく。 しかし肝心の、見国の攻撃は、司令塔の長井秀樹を抑えられたことで、不発。 スコアは0対0で、時間は後半戦。 そこで、大嶺先生は、最後の望むにかける。 大嶺「花丸君、出番ですよ……………………、男になってきなさい」 花丸は、勢いよくウォームアップジャージを脱ぎ捨てて、全国注目のピッチに降り立つ。 花丸「はい、先生! 花丸見参!!」 全員坊主の見国高校の中で、一人だけリーゼント頭の選手が登場すると、余計目立った。 注目されることが、病みつきになるような性格の花丸は、ピッチに送り出されると、水を得た魚のように、緑のキャンパスの上で、躍動する。 実況「こんな初登場の選手が、見国にはいたので
すね。まさに怪物、その高さは超高校級。秘密兵器が姿を現しました!」 そして後半の試合終了間際。 0対0の、同点の状況で、牧島将が、東海大二からボールを奪う。 そして中盤の長井に、ボールを預ける。 その長井は、ドリブルで相手を切り崩す。 しかしさすがの東海大二は、中央を固めて、長井をサイドのタッチラインに追い込むディフェンスを敷く。 それによって、長井はドリブルで、サイドに追い込まれた。 しかし。 実況「サイドに流れた長井秀樹がクロスを上げたー。しかしこのボールは高すぎる。これはパスミスですね、……いや、あえて意図的な計算か? だって一人、この高すぎるボールに頭が届く選手が投入されていることを忘れていましたーー!! 待ち構えている選手がいたー! それは花丸だー、花丸剣山が、巨体を空に浮かしたー! 誰も彼の絶対的な高さにはついていけないー! 高い打点で強引に、ボールに頭を
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