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も行ってみてぇーな、イタリア。知ってます将先輩? イタリアのフィレンツェにある、コベルチャーノってところは、トレーニングセンターなんすけど、監督もライセンスを取得しに、サッカーを習う学校があるんですって、そこではさ、監督として、自分が理想にするチームの論文を作るんすけど、その戦術や、作り方を見て、学校の先生が判断して、そのチームに対して、点数をつけるらしいんすわ。まさに監督にしても、イタリアは、世界最高峰リーグとして、夢のリーグっすね」 牧島将「えっ、イタリア人って、そんなことしてるん? スペイン人は、テクニックがある子を育てている。イングランド人は、フィジカルがある子を育てている。ドイツ人は、気持ちが強い子を育てている。イタリア人は、監督を育てることを強みにして、競争に勝っていこうとしているんだな、選手としても、監督としても、世界最高峰リーグなんだな」
見国高校サッカー部の、大嶺忠敏は、足らないピースを探していた。 大嶺「昨年は、全国高校サッカー選手権に初出場して、決勝まで勝ち進み、東海大二高校に負けはしたが、準優勝した。今年のチームは、去年と比べても、各選手が目標に向かって、急激に成長して、今年こそ、優勝を狙える。特に2年生になった、長井秀樹はキレキレだ。今年の冬は、東海大二高校に、雪辱を果たせるだろう……、が、しかし、あと一つ、このチームには、何かが足らない。そう、私が、見国高校に赴任する前の、2年生まで教えた島原中央商業学園(しまばらちゅうおうしょうぎょうがくえん)の子達が、その冬の選手権の1985年に、全国高校サッカーで両校優勝した時も、赴任した後の見国高校にも、ターゲットマンという、背が高い選手がいた。特に見国に来て、2年生の時から指導した、高森琢也(たかもり・たくや)君は、彼が小学生からサッカーをしていたら、確実に世界に出
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