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しかし花丸、諦めていません。 花丸「なに悲観して泣いとっとたい。おいは、また挑戦するったい。サッカーの誕生の地、イングランドの1部リーグに…、なぁ、将君、日本にもプロリーグができるのって、いつ頃やろか? 立ちたかぁ、知り合い達が駆けつけた、超満員の国立競技場の、緑のピッチに、おいはまだ、立ちたかとよ……」 花丸は、ぽろっと涙を一滴零す。 牧島将「そ、そんな体で、できるわけがな……」 花丸「できったい!! できっとよ!! できるさ!! 逆にできんかったら、母ちゃんにも怒られるけんね! 母ちゃんに会いたかー、このままじゃ会えんとよーっ、、。母ちゃんに申し訳なかったい! 母ちゃんこと、忘れたこつなかとよ、、、、。だけん、どかんかせんといかんとさーーっ! 絶対、せんばいかんとさ! こんままじゃ、会わせる顔なかけんっ、、、ーーーうっ、う、、」」 牧島将「…………うっ……うっ」 花丸「ーー
ーーー。そんな弱気な指導者は、優秀な監督にはなれんばい。大嶺先生だったら、そがんこと言うとらん。おいのことは心配要らんて、だって大丈夫。自分、天才なんで!!」 牧島が病室から去ったあと、
花丸「なんで、おいだけが、っうー、わーーん。こがんことなら、会わん方がよかったーっ、おいだけこがんことにっ、、こがんなら、もう母ちゃんにあわれんっ、あわれんとね? 会われんたいっ!こがんこつってしもてっ、わーーーん! もう終わりたいね、ぁーーーん、どげんかせんといかんばいっ!!!」 花丸剣山という、フットボーラーが、日本のサッカー史上に、名前が刻まれていないのは、この事故が起こったからだ。 サッカー人気が乏しい日本でも、海外でも、無名のまま、彼のサッカー人生は終わった。 しかし、現在になっても、彼の生き様は、諦めていない。 日本のキング知が、今でも現役なように、花丸剣山というサッカー選手も、世界のどこかのリーグで、事故からのリハビリを終えて、再び、全ての人々が酔いしれる、緑のキャンパスに立とうとしているのだ。 ストリート・ファンタジスタ番外編 ワールドキャノン・
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