ストファン番外編~ワールドキャノンマキシマ厶編~

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て行くくらいの逸材だった。3年生はいなくて、春から、秋に変わろうとしていた時には、サッカー部には、高森しか残らなかった。しかし高森はよく耐えてくれた。その結晶が、去年の初出場で、いきなりの準優勝だ。今年は雪辱を果たさなくてはならない。その為には、高森君くらいの、背が高い動ける選手が欲しい……、あの子には期待していたが、サッカーに必要な、忍耐力がなかった。無かったら、ほかで探すしかない」  大嶺監督は、見国高校の、校内を捜索していた。  そして、一人の男に目星をつける。 大嶺「あの子は確か、3年生のディフェンダーの、牧島将(まきしま・まさる)君の、1年生の弟……。身長は、187センチメートル程か、春から選んだ部活は、確か、バスケットボール部。身長は申し分ない。あとはサッカーセンスだけ。よし勧誘しよう!」  大嶺監督は、牧島弟を口説く。 大嶺「君は、サッカーに興味はないかい? バスケも面 白いが、サッカーも面白いぞ。うちは、君も知っているだろうけど、昨年の全国選手権で、準優勝した。君がサッカー部に入部したら、エースストライカーの極意を教えてあげよう。スターになれるかは、君次第だ!」 牧島透(とおる)「兄がサッカーやっているんですよね。3年生までには、冬の選手権で優勝したいと言って。でも、今、バスケやっているんで、考えときます、先生!」  大嶺監督は、職員室に帰る途中。 大嶺「あの子は、将君と一緒で、図体はデカいのに、態度は大きくない。非常に素直なお子さんだ。親御さんの教育がしっかりと、行き届いているのだろう。もしサッカー部に入部したら、フォワードの候補として育てよう。もし使い物にならなかったら、ゴールキーパーという選択もある」  大嶺監督が、校内の通路を歩いていると、体育館の裏で、生徒たちが堂々と、タバコを吸っていた。 大嶺「これはいけませんね。(しかも彼らは、辞めていった元サッカー部員たちじゃないですか……)」     
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